リサーチ用語集
あ行のリサーチ用語集
- アドホック調査
- 調査設計から実査・集計/分析までを1回限りで完結する単発の調査のこと。
- アフターコーディング
- 自由回答で入力された内容をカテゴリーに分け、コード化すること。自由回答の傾向を定量的に分析することが可能となる。
- 異常値
- その他の回答に比べ、飛びぬけて大きい、または小さい値。このような値があると集計結果に大きな影響を与えることがあるため、事前に確認することが望ましい。
- インターネット調査
- 対象者にインターネットを通じて回答してもらう調査方法。ネットリサーチ・WEBアンケートなどとも呼ばれる。郵送調査、訪問留置き調査など他の手法に比べ低コストでスピーディーに実施できる特徴がある。
- 因子分析
- 多変量解析の手法のひとつ。データの背後に潜んでいる構造を明らかにするために用いられる。アンケート項目が多数あり一見して傾向がわかりづらいときなど、単純な構造を抽出し、解釈しやすくするためにも用いられる。
- ウェイト付き集計(ウェイトバック集計)
- 標本の性別や年代等の構成比率が母集団の構成比率と異なる場合などで、構成比を調整するために各サンプルの重み(=ウェイト)を変えて集計すること。
- オープン調査
- インターネットリサーチ会社の持つモニターなど特定の対象者に依頼するのではなく、誰でも参加できる公開型アンケートのこと。
- オンラインディスカッション
- 電子掲示板やそれに類する機能を持つツールを利用して、インターネット上でグループインタビューを実施すること。
- オムニバス調査
- 複数の調査依頼主(クライアント)を募集し、相乗りで行う調査。各依頼主の求める質問をまとめた共通の調査票で同一の調査対象者に実施する。
か行のリサーチ用語集
- 回収率
- 調査依頼者数に占める回答者の割合のこと。
- 回答時間
- ある回答者が回答を始めてから終了するまでにかかった時間のこと。
- 回答者先着順方式
- 回答を受け付ける上限数をあらかじめ設定しておき、先着で上限数に達した時点で締め切りとする方式のこと。
- グループインタビュー
- 特定の条件で複数人(通常5〜6名程度)からなるグループを組み、座談会形式でモデレーター(司会者)が司会進行しながら、グループメンバー間での意見交換を行うインタビュー形式。
- クローズドアンケート
- インターネットリサーチ会社などに登録しているモニターなど、回答対象者が限定されているアンケートのこと。
- 検定
- 統計学の手法を用いて、母集団の特性に関する仮説が正しいかどうか判定すること。
- 個人情報
- 特定の個人を識別できる情報のこと。
さ行のリサーチ用語集
- サンプル
- 母集団から抽出された調査対象者/アンケートの回答者のこと。
- サンプル割付
- アンケートを行う際に、性別、年齢など特定の条件ごとに回収する目標件数をあらかじめ指定すること。
- サンプリング
- 母集団全体の性質を調べるためにサンプルとして一部を抽出すること。
- 最頻値
- あるデータについて、度数分布をとった場合に、最も度数の多い階級のこと。
- (重)回帰分析
- あるデータ(変数)を他のデータ(変数)によって説明するために用いられる多変量解析の一手法のこと。
- 主成分分析
- 因子分析と同様に、多数のデータの背後にある要因を抽出する多変量解析の手法。
- 純粋想起
- 対象者に何のヒントも与えず、知っている銘柄、広告など思い出せるものを回答させること。非助成想起、再生ともいう。
- 助成想起
- 対象者に選択肢、言葉や写真、実物などの情報を提示した上で知っている銘柄、広告などを回答させる方法のこと。
- スクリーニング調査(予備調査)
- 特定の条件にあてはまる対象者を選び出すために本調査の前に行う調査のこと。
- ストリーミング
- 主に音声や動画などのマルチメディアファイルを転送・再生する方式の一種。ファイルを受信しながらリアルタイムで再生をする技術のこと。
- セグメント
- マーケティングにおいては、特定の属性、性質により分割されたグループを意味する。
- 層化抽出
- 標本抽出の方法の一つ。母集団を構成するある特性(例えば性、年齢階層など)によっていくつかの層に分け、それぞれの層ごとにサンプリングする。
た行のリサーチ用語集
- 多変量解析
- データ間の関係や、データに潜んでいる構造を明らかにする手法の総称。因子分析、クラスター分析など。
- 単一回答
- SA(シングルアンサー)のこと。
- 単純集計(GT)
- アンケート回答者全員についての集計。男女別、年代別などの属性別の集計はクロス集計と呼ばれる。
- チェックボックス
- ウェブ形式の調査票において、複数選択設問の入力に使われる入力フォーム。通常、四角の中に空白かチェックマークが表示される形式。
- 調査票
- 質問、選択肢などによって構成された、実際のアンケートに用いる質問票のこと。
- 定性調査
- 主に言語情報を中心とした数値化されていない情報を収集して分析する調査手法のこと。
- 定点調査
- 一定期間ごとに同じ内容の質問を行うことによって、時系列的な変化の状況を把握する調査のこと。
- 定量調査
- 調査結果として統計数値を得られる調査方法のこと。
- データクリーニング
- 調査結果の集計/分析に入る前に、ローデータの段階で誤りや記入漏れ、異常値などのチェックを行い、修正する処理のこと。
- テキストマイニング
- アンケート等で得られた文章を単語やフレーズに分割し、それらの出現頻度や相関関係を分析する手法のこと。
- デモグラフィック属性
- 性別、年齢、未既婚、世帯人員など、人口統計学的特性を示す属性項目のこと。
な行のリサーチ用語集
- 認知率
- 商品、ブランド、広告、キャッチコピー、ロゴマークなどが消費者にどの程度知られているか(浸透しているか)を示す指標のこと。
は行のリサーチ用語集
- パネル調査
- 特定の母集団から抽出されたサンプルを一定期間にわたり固定化し、同じ内容の調査を行うことで、時系列的な変化を把握する調査方法のこと。
- パッケージ・テスト
- 製品の容器やパッケージのデザインについて評価する調査のこと。
- 判別分析
- いくつかのデータを用いて、ある対象をグループに分ける境界線を見つけ、その対象が属するグループを判別、予測または推測する多変量解析の一手法のこと。
- フェイスシート(フェイス項目)
- 調査票において、性別、年齢、職業などの個人に関する属性を質問する部分(項目)のこと。
- 表側
- クロス集計表における側部(左側)のこと。通常はクロス集計軸となる。
- 表頭
- クロス集計表における上部のこと。通常は集計対象の設問がくる。
- 複数回答
- MA(マルチプルアンサー)のこと。
- 覆面調査
- 調査員が一般の客を装って店舗施設などを訪れ、商品の陳列や接客態度といった店舗サービスの実態を調べる調査手法のこと。ミステリーショッパーなど。
- プライバシー・マーク
- 日本情報処理開発協会(JIPDEC)が管理する、個人情報取り扱いに関する認定制度。個人情報についてJIPDECの定める基準を満たして適正に管理していると認定されれば、使用許諾を得ることができる。
- ホームユーステスト
- 調査対象となる商品を対象者の家庭で一定期間試用してもらった上で評価してもらう調査方法のこと。
- 母集団
- 調査対象となる条件を満たす全ての個人や世帯、団体のこと。
ま行のリサーチ用語集
- マトリクス形式
- 表形式で表される質問形式のこと。異なる複数の項目について同じ質問を繰り返す場合に用いられる。
- 無回答
- 選択肢がいずれも選択されていない状態のこと。
- モニター
- 公募などによって集められた、アンケート等に回答する登録者のこと。
やらわ行のリサーチ用語集
- 郵送調査
- 質問紙を調査対象者に郵送し、回答を記入して返送してもらう調査方法のこと。
- ランダムサンプリング(無作為抽出)
- 母集団から標本となる対象者を無作為に抽出する方法のこと。
- ラジオボタン
- ウェブ形式の調査票において、単一回答(SA)の場合に用いられる入力フォーム。
- ランダム化(ランダマイズ)
- 質問や選択肢などの並びをランダムに入れ替えて表示すること。順序効果を避けるために行う。
- ローデータ
- 集計等に用いられる、回答したままのデータのこと。
A-Zのリサーチ用語集
- AIDMA(アイドマ)
- Attention(注目)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の頭文字からなる略称。購買行動時の心理・態度変容過程をモデル化したもの。
- SPSS
- IBMが提供している統計解析ソフトのこと。
- SA(シングルアンサー)
- 単一回答(一つの質問について一つだけ回答を選ばせる)のみ許す質問形式のこと。
- SD法
- semantic differential(セマンティック・ディファレンシャル)の略で、相互する形容詞を両端に並べ、その間を5段階・7段階などの尺度で区切った質問形式のこと。
- FA(フリーアンサー)
- OA(オープンアンサー)とも呼ばれ、質問に対して自由記述で回答させる質問形式のこと。
- MA(マルチプルアンサー)
- 複数回答(一つの質問について複数の回答を選ぶことが出来る)質問形式のこと。
- CLT(Central Location Test)
- 会場テストのこと。あらかじめ会場を設定しておき、対象者が来場して調査に回答する。
- PSM分析
- Price Sensitivity Measurementの略で価格受容帯調査のこと。安すぎて不安を持つ価格、安いと感じ始める価格、高いと感じ始める価格、高すぎて買えないと感じる価格の4つを質問することで、最適価格を探る分析手法。