【 電力・ガス自由化 】に関するアンケート調査（第3回）

契約している電力会社は、「大手電力会社」が67.2%です。「新電力会社」は29.2%で増加傾向、関東では4割弱、近畿では3割強みられます。

2016年4月の電力自由化後に電力会社や料金プランを変更したかを聞きました（複数回答）。電力会社を変更した人は3割弱です。「大手電力会社から、新電力会社へ変更した」が27.4%、関東では約36%、近畿では3割強と高くなっています。料金プランを変更した人は約8%、東北・北陸・中部で15〜17%みられます。

電力会社を変更していない人は6割弱です。変更しない理由を聞いたところ（複数回答）、「現在利用している会社に特に不満がない」が44.0%、「現在の契約会社の方が安心」「変更してもメリットが感じられない」が各25%となっています。

今後の電力会社の契約意向は、「大手電力会社と契約したい」が40.5%、「大手電力会社以外の電気小売事業者と契約したい」が15.7%となっています。大手電力会社利用者では、「大手電力会社」が6割弱、「大手電力会社以外の電気小売事業者」が約4%、「どちらともいえない」が4割弱です。新電力会社利用者では、「大手電力会社」が約5%、「大手電力会社以外の電気小売事業者」が4割強、「どちらともいえない」が5割強となっています。

契約しているガス会社は、「従来の都市ガス会社」が51.4%、「新規参入の都市ガス会社」が6.4%です。中国や四国では「オール電化などのため、ガスは使用していない」が35〜36%と高く、他地域に比べてガス使用率が低くなっています。

ガス使用者に、2017年4月のガス自由化後にガス会社や料金プランを変更したかを聞きました（複数回答）。「ガス会社を変更した」が10.9%、「契約しているガス会社で、料金プランを変更した」が5.3%です。近畿では「ガス会社を変更した」が2割弱とやや高くなっています。

今後のガス会社の契約意向は、「従来の都市ガス会社」が39.5%です。「新規参入の都市ガス会社」は7.1%、新規参入の都市ガス利用者では約66%、従来の都市ガス利用者では約4%となっています。

＜大手電力会社と契約したい＞
　・今年の冬の寒い時に、小売事業者だと更に金額が高くなったらしいので大手のままで良かったなと思いました。（女性35歳）
　・新規参入型の電気小売事業者の中には倒産に陥ったものがあると聞いている。安定性を考えたら大手の方が安心できる。（女性55歳）
　・実際に電気の事で故障などがあった場合、既存の電力会社が一番頼りになるし、修理・復旧も即対応してくれる。（男性68歳）

＜新電力会社と契約したい＞
　・新規事業者でも、信頼できるところもある。これからも、どんどん淘汰されて、残ったところは大丈夫だろうと思われる。（女性61歳）
　・大手だけだと、原発とか再生エネルギーとか、利用者に関係なしで決まってしまいそうなので。（女性74歳）
　・他のサービス（携帯電話・固定電話/インターネット回線・ガスなど）を同じ会社にまとめるだけで、複数の割引を受けられることが大前提。現在の会社はその点非常に満足。（男性60歳）

＜どちらともいえない＞
　・今後の利用料金の変更やエネルギー施策の動向が気になるので。（男性47歳）
　・太陽光を一軒家につけてもうすぐ10年になるので、今後どうしていくべきか検討中。売電料金も下がるので、一緒に電力会社も検討しようと思っている。（女性37歳）