【 太陽光（ソーラー）発電 】に関するアンケート調査（第5回）

太陽光発電システムの設置率は9.2%です。「自ら検討して設置した」が7.8%、「太陽光発電システムが設置されている物件を望んで入居した」が0.5%、「入居した物件にたまたま太陽光発電システムが設置されていた」が0.9%となっています。設置率は、中部・九州で各14%と他の地域よりやや高くなっています。

太陽光発電システムの設置理由は（複数回答）、「光熱費が節約できる」が設置者の71.0%、「売電できる」が60.5%、「自然エネルギーを活用できる」が44.2%、「環境によい」「停電、災害時など非常時に電力が確保できる」が各3割強で上位となっています。過去調査と比べて、「補助金制度が活用できる」「節電意識を高める」は減少傾向です。

太陽光発電システムを取り付けられる条件が整っているとした場合、設置したいかを聞きました。設置意向は、「設置したい」「どちらかといえば設置したい」を合わせて3割弱です。太陽光発電システムを自ら検討して設置した人・設置物件を選んで入居した人では7割前後、物件にたまたま設置されていた人では4割強となっています。設置していない人では2割強です。

太陽光発電システム設置意向者に、設置時の重視点を聞いたところ（複数回答）、「初期費用」が79.4%、「耐久性」「どのぐらい光熱費を節約できるか」「発電量」「どのくらいで初期費用などコストの元がとれるか」が各40%台です。太陽光発電システムを自ら検討して設置した人では、「発電量」の比率がやや高くなっています。女性では、「どのぐらい光熱費を節約できるか」「手入れのしやすさ」「保証、アフターサービス」が高い傾向です。

太陽光発電システムの魅力は（複数回答）、「光熱費が節約できる」が48.6%、「自然エネルギーを活用できる」「停電、災害時など非常時に電力が確保できる」が各30%台、「環境によい」「売電できる」が各20%台です。

太陽光発電システムの不満・不安は（複数回答）、「費用がかかる」が62.8%、「初期投資を回収できるか」が48.6%、「費用対効果がどのくらいあるかわからない」が36.1％と、費用に関する項目が上位にあがっています。

『設置したい』
・停電時に電気が使える。電気代の節約になる。二酸化炭素排出量を減らせる。（男性57歳）
・これからは、環境を重視する生活が正しいと思うから。（女性50歳）
・毎月の電気代を節約し他のことにお金を投資したい。（男性43歳）
『設置したくない』
・屋根の上には載せたくない。地震台風時心配。工事で屋根が傷つく。（男性69歳）
・ソーラーパネルの処分方法が明確でなく、エコと見せかけて環境に悪いと考えているから。（女性35歳）
・買取価格も下がっているし、コストパフォーマンスが良くない。（男性65歳）
『どちらともいえない』
・今後買い取りしてくれなくなるときいたから。（女性36歳）
・環境への関心だけなら設置しても良いと思うが、節約にはならない。国からの環境対策協力金を毎年もらいたい。（女性50歳）