【 完全栄養食 】に関するアンケート調査

完全栄養食（※人の生命活動維持に必要な必須栄養素をすべて含む食事・食品。パスタ、パン、グミ、パウダー、ドリンクなどのタイプがある）を「利用している」は1.0%、「現在は利用していないが以前利用していた」は1.8%で、これらをあわせた利用経験者は約3%です。これに「どのようなものか内容を知っているが、利用したことはない」「聞いたことがある程度」をあわせた認知率は、全体の40.1%です。

完全栄養食利用経験者が利用したことがあるものは、「All‐in PASTA」「BASE FOOD:ベースヌードル(麺)」「BASE FOOD:ベースブレッド(パン)」「COMP:ドリンク」などが各2割となっています。

完全栄養食の利用頻度をみると、利用経験者(現在利用者+利用中止者)に占める比率は、「ほとんど毎日:毎食(3食)利用」「ほとんど毎日:1日1〜2食」をあわせた毎日利用者は、2割弱です。「試しに数回利用した」は16.2%となっています。現在利用者に占める比率は、「ほとんど毎日:毎食(3食)利用」が1割強、「ほとんど毎日:1日1〜2食」は2割弱で、毎日利用者は3割強です。「定期的に利用していない」は1割強となっています。

完全栄養食利用意向者(「利用したい」「やや利用したい」の合計)は14.7%、非利用意向者(「利用したくない」「あまり利用したくない」の合計)は44.9%です。利用意向者の比率は、10〜30代の若年層で各2割強〜3割と高くなっています。現在利用者では8割強、利用中止者では5割弱、利用未経験者では3割弱、非認知者では1割強となっています。

完全栄養食利用意向者が利用したい場面は「栄養バランス・栄養不足が気になるとき」「1日1食程度の食事の代わりに食べる(朝だけ、昼だけ、夜だけなど)」が各4割弱、「健康を維持したい」「食事時間がとれないとき、食事をきちんと食べられないとき」「小腹がすいたときや、おやつの代わりに食べる」「忙しいとき」が各20%台となっています。「忙しいとき」「食事時間がとれないとき、食事をきちんと食べられないとき」などは、女性での比率が高くなっています。

完全栄養食についての考え方では「食べる楽しみが減る」「栄養バランスについて考えなくてよいので楽」「食材そのものから栄養を摂った方が体によいと思う」「合理的である」などが各2割強となっています。現在利用者では「合理的である」「食事時間が短縮でき、効率がよい」が各4割、利用中止者や認知・利用未経験者では「合理的である」「栄養バランスについて考えなくてよいので楽」が各3割で上位2位です。利用意向者では「合理的である」「栄養バランスについて考えなくてよいので楽」「必要な栄養をとれるという点で安心」などが上位にあがっています。非利用意向者では「食べる楽しみが減る」「食材そのものから栄養を摂った方が体によいと思う」が上位です。

（※カッコ内は完全栄養食の利用・認知状況）
◆利用したい
・不足しているかもしれない栄養素がとれそうだから(男性 59歳 聞いたことがある程度)
・栄養が簡単にまとめて取れるので食事が楽になりそうだから(女性 28歳 どのようなものか内容を知っているが、利用したことはない)
・食欲がない日が増えてきたので、栄養バランスを整える為にも利用してみたいと思います。(女性 61歳 どのようなものか内容を知っているが、利用したことはない)

◆利用したくない
・おいしくなさそうで、食事の楽しみがなくなるように思う。旬のものを食べるのが体に良いと思うので。(女性 66歳 聞いたことがある程度)
・食事と同じだけの効果、栄養が本当にあるか疑わしいから。いろいろな食事を楽しみたいから。(女性 30歳 聞いたことがある程度)
・完全な食品を一つ食べるより、様々な食品を食べて栄養を補った方が体に良さそうだから(男性 33歳 知らない)

◆どちらともいえない
・今は必要としないが、この先必要とするときがくるかもしれない(女性 50歳 どのようなものか内容を知っているが、利用したことはない)
・完全食が実証されてるのかわからないのでどちらともいえない。(男性 63歳 どのようなものか内容を知っているが、利用したことはない)
・簡単でいいと思うが、料理を食べる楽しみがなくなるのも悲しい。(男性 46歳 聞いたことがある程度)
・手軽で効率的で魅力があるが、値段が高そうだから(女性 46歳 聞いたことがある程度)