【 電力・ガス自由化 】に関するアンケート調査

　電力自由化の認知率は96.7％、「内容まで詳しく知っている」が34.9％、「聞いたことがある程度」が61.8％となっています。「内容まで詳しく知っている」は男性や高年代層で比率が高く、男性50代以上では約45％です。「知らない」は、若年層で比率が高くなっています。

　ガス自由化の認知率は91.3％、「内容まで詳しく知っている」が24.9％、「聞いたことがある程度」が66.4％となっています。「内容まで詳しく知っている」は男性や高年代層で比率が高く、男性50代以上では3割強です。「知らない」は若年層で比率が高く、10代4割弱、20代2割弱となっています。

　2016年4月の電力自由化後の電力会社の変更状況は、「電力会社の変更を検討していない・予定はない」が56.4％、「電力会社の変更を検討したが変更の予定はない・検討中」が16.5％と、変更予定がない人が7割強を占めます。「電力会社を変更した」は9.8％、「契約している電力会社で、料金プランを変更した」は4.3％、「電力会社や料金プランの変更を予定している」は3.9％です。中国では、「契約している電力会社で、料金プランを変更した」が2割弱と他の地域より比率が高くなっています。

　電力会社を変更する予定がない人に理由を聞いたところ、「現在利用している会社に特に不満がない」（45.1％）、「変更してもメリットが感じられない」（31.0％）が上位2位です。20代では、「変更手続きが面倒」が「メリットが感じられない」より比率が高くなっています。北陸・中部・中国では、「現在利用している会社に特に不満がない」の比率が高い傾向です。
　
　

　電力会社の契約意向は、「大手電力会社（従来の電力会社）と契約したい」が37.8％、「大手電力会社以外の電気小売事業者（新規参入会社）と契約したい」が11.2％です。「どちらともいえない」が51.0％を占めます。大手電力会社契約者のうち、「大手電力会社以外の電気小売事業者と契約したい」は5.7％です。

　2017年4月のガス自由化後のガス会社の変更状況は、「ガス会社の変更を検討していない・予定はない」がガス使用者の73.0％、「ガス会社の変更を検討したが変更の予定はない・検討中」が13.5％と、変更予定がない人が9割弱を占めます。「ガス会社を変更した」は1.2％、「契約しているガス会社で、料金プランを変更した」は2.4％、「ガス会社の変更を予定している」は3.2％です。
　

　ガス会社の契約意向は、「都市ガス：大手都市ガス会社（従来の都市ガス会社）を契約・利用したい」が36.9％、「都市ガス：ガス小売事業者（大手都市ガス会社以外。新規参入会社）を契約・利用したい」が4.1％です。「LPガス（プロパンガス）を契約・利用したい」「その他」が各1割、「わからない」が36.0％となっています。従来の都市ガス契約者のうち、「都市ガス：ガス小売事業者を契約・利用したい」は5.0％です。

『都市ガス：大手都市ガス会社（従来の都市ガス会社）』
・大規模災害や事故があったときに、大手以外は対応力に不安を感じる為。（男性33歳）
・たくさん使用していないと切り替えのメリットがないことをなんとかして欲しいです。節約して使っている人の努力に対するインセンティブがもっとあって良いと思います。（男性56歳）

『都市ガス：ガス小売事業者（新規参入事業者）』
・少しでも節約につながるようであって欲しいので、その意向を満たすと確認できれば変更する。（女性49歳）
・電力会社とまとめて支払いを楽にしたいのとポイントをためて活用したいから。（女性41歳）

『LPガス』
・ガス会社を変更しない。何の得もない。例えば、使用料が安いといっても数ヶ月で値上げになる経験が多いから（男性73歳）
・変更するとガス器具などを買い替えなければならなくなる。（女性56歳）